・大理石
・ビニール板
・革包丁
・SINCE菱目打ち
・FLINTウッドスリッカー
大理石
何故、レザークラフトショップに大理石があるのか。
普通のデスクではいけないのか、私も最初は疑問でした。
その理由について分かりやすく説明します。
大理石の上にビニール板を置いて作業すると、驚くほどの防音効果が得られます。
これは、大理石の固さと質感が騒音を吸収し、反響を抑えるからです。
さらにビニール板に刃を入れた際、大理石の上にあるビニール板が下へ沈むことができず、刃の通りがかなり良くなります。
大理石の上に置くのはカッターマットではなく、ビニール板であることが重要です。
体感的には、ハンマーを使用する際の音量が半分以下に減少し、刃物やポンチを使用する際の切れ味や打ち込み貫通力が2~3倍に向上します。
つまり、作業音を大幅に落としたうえに、刃の通りが格段に上がります。
この大理石を使用すれば、レザークラフトにおける騒音問題を大幅に改善できるでしょう。
また、革すき作業の台、染色用の台としても使用できます。
個人的には小サイズで十分だと思いますが、スペースに余裕のある方は大きいサイズでも良いと思います。
実際、私が公開しているYouTubeチャンネルでは、ほとんどの動画でこの大理石を使用しています。
是非動画を参考にして、レザークラフトの作業効率と快適さを向上させてみてください。
ビニール板
上記の大理石とセットで使用するビニール板です。
通常のカッティングマットとは異なり、革包丁の切断にも耐える耐久性を持っています。
また、穴あけポンチや菱目打ちのマットとしても使用でき、レザークラフト作業の幅が広がります。
こちらも異なるサイズが用意されており、自分の作業スタイルやスペースに合ったサイズを選ぶことができます。
単体で使用するより、大理石と組み合わせて使うことでより作業効率がアップします。
革包丁24mm
革包丁36mm
柔らかめの刃で研ぎやすい革包丁は、プロから初心者まで幅広くおすすめできます。
私自身、1,000円から30,000円の範囲で様々な革包丁を試してきましたが、最終的にコスパの良い製品が最も優れていると感じています。
これらのリーズナブルな価格の革包丁は、高価なものと比較しても、切れ味において全く劣らない優れた性能を持っています。
刃も研ぎ易いタイプの柔らかめの金属材を使っているので、研ぎ作業も簡単です。
私の個人的な経験から言うと、24mm幅の革包丁が使用しやすいと感じています。
このサイズの革包丁はなるべく下の方を握ると安定し、精密なカットが可能で、革小物の作成に最適です。
SINCE菱目打ち
私はほとんどのYouTube動画で4mm幅のSINCEの菱目打ちを使用しています。
近年、ヨーロッパ式の目打ちが人気を集めていますが、私は従来のスタイルの菱目打ちを選んでいます。
これは、私がレーシングポニー(手縫い用の固定具)を使用せず、直接手で持って縫う作業が多いためです。
私が経験した限りでは、ヨーロッパ式の目打ちは手縫いでレーシングポニーを使わないと綺麗な仕上がりになりにくいなと感じました。
私だけかもしれませんが・・・。
この菱目打ちは、持ちやすさと優れた貫通力を兼ね備えています。
2~3枚重ねた革を縫う際には、菱ギリを使わずともこの菱目打ちだけで簡単に穴を開けることができます。
FLINTウッドスリッカー
私はこれまでに7〜8本のコバ磨き用スリッカーを使用してきました。
これらのスリッカーは大きな性能差はないものの、私個人としては、光沢の強いスリッカーはやや磨きにくいと感じています。
サラサラとした質感のウッドスリッカーが適度な摩擦を生み、コバの磨き作業を容易にしてくれます。
革との相性もあると思うので、個人の好みや作業スタイルに合ったスリッカーを見つけたいですね。
私はこちらのFLINTウッドスリッカーを愛用しています。
今回のツールを使用した1分動画↓